札幌市内で地域密着の生鮮スーパー「北海市場」6店舗を展開しているモリワキ(本社・札幌市西区)は27日、「西町店」(同市同区西町南7丁目4ー15)をリニューアルオープンさせた。精肉部門をテコ入れして競争が激しい西町地区で生鮮力をアピール、集客増を狙う。(写真は、「北海市場西町店」)
(写真は、テナント導入した大三ミート産業の精肉コーナー=モリワキ提供)

「西町店」は、1994年10月に「スーパージャンプ西町店」としてオープンした店舗。その後、本社機能も同店2階に移転させ、「西町店」を「本店」に位置付けている。98年3月から「北海市場西町店」に屋号を変更した。10年ほど前に店舗前の手稲左股通の道路拡張に伴い店舗面積縮小を余儀なくされたほか、2013年11月には斜め前に「JR生鮮市場」と「サツドラ」のコンビネーション店舗が出店するなど、競争が激化。

「北海市場」は生鮮を中心とした業態のため他店舗との棲み分けができているが、売り場の刷新が必要と判断、精肉部門を強化することにした。昨年リニューアルした「発寒店」(札幌市西区)や「川沿店」(同市南区)でテナント導入した大三ミート産業(本社・福岡県田川市)を今回も導入することにした。

 大三ミート産業は、ドラッグストアなどの精肉部門としてテナント出店しており、低価格でも高品質なのが特徴で売り上げを伸ばしている。また、店舗のバックヤードで加工、パック詰めして品出しするため、通常のスーパーのようにセンターで加工・パック詰めして店舗に供給することに比べて鮮度が格段に良いのも特徴。

「西町店」の精肉売り場を2割程度拡張したほか、レイアウトも一部変更した。売り場面積は約210坪、リニューアルによって10%の売り上げアップを狙う。モリワキの今野一彦副社長は、「お客さまは昨年秋頃から価格に敏感になってきた。春からはさらに価格が重視されるだろう。大三ミート産業の導入で精肉ディスカウントに対応、合わせて鮮度の良さをアピールしていきたい」と話している。


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