パルコ(本社・東京都渋谷区)が展開する「札幌ゼロゲート」(札幌市中央区南2条西3丁目15ー1)に100円ショップ「Can★Do」が、テナント出店する。ファッションビルとしてオープンした「札幌ゼロゲート」だが、ファストファッション「フォーエバー21」の撤退、その後入居した免税品販売大手「ラオックス」も開店休業状態の中、「Can★Do」が「札幌ゼロゲート」の新しい顔になる。(写真は、開店休業状態の「ラオックス札幌本店」)
「札幌ゼロゲート」は、2016年2月に竣工した札幌信用金庫(現北海道信用金庫)本店ビルと繋がった4階建ての共同ビル(パルコが区分所有)で、同年2月26日に全館を使ってファストファッションの「フォーエバー21」が出店した。
しかし、「フォーエバー21」は米国本社の破産法適用で19年10月末に撤退。その後、19年12月10日に免税品販売全国最大手で中国資本傘下のラオックス(本社・東京都港区)が「ラオックス札幌本店」をオープン。その店舗も昨年から始まった新型コロナウイルスの感染拡大で、昨年2月末から休業を続けている。
そんな中、キャンドゥ(本社・東京都新宿区)が「札幌ゼロゲート」の2~3階を使って「Can★Do札幌大通店」を4月上旬に出店することになった。ラオックスは同店を日常的な買い物需要に対応した店舗にする計画だったため、同社による転貸のもよう。
キャンドゥは、昨年4月に「札幌イケウチゲート店」、5月には商業施設「ラフィラ」の建て替えによる全館閉館のため「ラフィラ店」も閉店して、大通・ススキノ地区では無店舗状態だった。今年に入って1月29日に「Can★Doすすきの駅前店」(南3条西4丁目2、石原ビル1階)を出店してススキノ地区に店舗を復活させたが、今回の「札幌大通店」で大通地区にも店舗を復活させる。「フォーエバー21」から「ラオックス」、そして「Can★Do」へ、「札幌ゼロゲート」のテナント変化は時代の急速な転換を示している。