地域の生産者とお客を結ぶ「わくわく広場」北海道初出店、アリオ札幌内に4月中旬オープン

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 札幌市東区北7条東9丁目2ー20の大型ショッピングセンター(SC)「アリオ札幌」のテナントリーシング(誘致)が活気づいている。3月下旬の生活雑貨「ロフト」に続き、4月中旬には北海道初出店となる地域を結ぶ直売広場「わくわく広場」がオープンする。JR苗穂駅と空中歩廊で繋がる利便性を見越した積極リーシングが続いている。(写真は、「アリオ札幌」)

「わくわく広場」は、地域の生産者とお客を結ぶ地域コミュニティを提供する広場。地域で生産された野菜や果物のほか、焼きたてパンや弁当屋の惣菜などを提供している。タカヨシ(本社・千葉市美浜区)が、2010年に千葉市内のショッピングモールに出店したのが最初で、それ以降、「イオンタウン」や「イオンモール」、「アリオ」、「ららぽーと」などに出店し、現在はタカヨシの本社がある千葉県の41店舗を筆頭に東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州で115店舗を展開している。「アリオ」内では「上尾」(埼玉県上尾市)、「蘇我」(千葉市中央区)、「橋本」(相模原市緑区)の3店舗に出店している。

 タカヨシは元々、ホームセンターを展開していた。店内の一角で産地直送野菜を揃えたところ評判を呼び、その後は産直野菜のほか全国の珍しい調味料や菓子類を揃えて、直売専門店のノウハウを積み上げていった。今では、農産物直売所の枠を超えた地域の生産者とお客を繋ぐプラットフォーマーとしての役割を高めている。

 北海道初出店となる「アリオ札幌」内の出店場所は、現段階では不明だが、今年1月にテナント退店が4物件あったため、それらのうちの一つに入る見通し。2005年11月にオープンした「アリオ札幌」は今年で16年目になるが、JR苗穂駅の移転による利便性向上や空中歩廊の開通によってポテンシャルが一段と高まりそうだ。

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