コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は4日、札幌大学(同・同市豊平区)、北海道文教大学(同・恵庭市)と包括連携協定を締結した。両大学は今年1月に包括連携協定を締結しており、今回、コープさっぽろを加え3者協定に形を変えてSDGs(持続可能な開発目標)や人材育成に向けた協働事業を積極的に推進、社会的課題の解決と持続可能な地域づくりを進めていく。(写真は、包括連携協定の締結式。左から札幌大学・大森義行学長、コープさっぽろ・大見英明理事長、北海道文教大学・渡部俊弘学長)
コープさっぽろは、これまでも札大とはSDGsのゼミ共同開催、道文教大とはコープさっぽろの組合員活動に対する講師派遣などで交流があったが、包括連携協定を締結することで幅広い分野に協働で取り組むことができるようにした。
具体的には、次世代に向けた人材育成や地域活性化に向けた教育研究の充実、外国人留学生や外国人技能実習生に対する研修など国際交流の推進を想定している。
4日、コープさっぽろ本部会議室で協定調印式が行われた。札大の大森義行学長は、「コープさっぽろの物流現場や高齢者への食材提供の現場などを実体験できるインターンシップを期待している」と話した。道文教大の渡部俊弘学長は、「当大学は食と医を中心にした大学なので、コープさっぽろが取り組んでいる『畑でレストラン』などに学生が参加するなど、人づくりで連携したい」と述べた。コープさっぽろの大見英明理事長は、「インターンシップや授業のフィールドを提供することで実業を学ぶ人材教育プログラムを含めたお手伝いができることをうれしく思う」と話した。
コープさっぽろは、小樽商科大学や室蘭工業大学、酪農学園大学、北海学園大学と包括連携協定を締結している。今後も、大学側の要請に応じて連携を進めていく考え。