コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は19日、北海学園大学(同・同市豊平区)と包括連携協定を締結した。コープさっぽろ初代会長の高倉新一郎氏が北海学園大第2代学長だったことや、コープさっぽろが寄付講座を開講するなど両者の関係は深かった。今後、SDGs(持続可能な開発目標)の推進や北海道の持続可能な地域社会の実現に向けた人材育成などに踏み込むため協定を結ぶことにした。(写真は、包括連携協定を締結したコープさっぽろの大見英明理事長=左と北海学園大学の安酸敏眞学長)

 コープさっぽろが大学と包括連携協定を結ぶのは小樽商科大学ビジネススクール、酪農学園大学、室蘭工業大学に続き4校目、北海学園大が民間とこうした協定を結ぶのはHBCに続き2例目。
 具体的には、①コープさっぽろが実施している子どもの職業・食育体験『コープキッズ』の企画に学生が補助協力する②コープ店舗でアルバイトをしている学生が店舗運営に助言、提案する③来年4月開講の社会科学特別講義でコープさっぽろ職員がSDGsや組織運営、トドック、移動販売車などについて講義するーーなどのほか、『コープ未来プロジェクト』を両者で立ち上げ北海道の将来を見据えたコープさっぽろの事業活動の提言書を作成することも予定している。さらに、学生の社会体験の場としてコープ店舗などを提供、多様な価値観形成にも協力する。

 コープさっぽろの大見英明理事長は、「大学のSDGsに関する教育も重要になってきた。コープさっぽろではエコセンターの設置やレジ袋有料化などSDGsを実践してきた経緯があり、さらに進めていくために学生を含めて一緒に未来を考えていきたい。コープさっぽろが北海道にどう貢献できるかということについても学生、先生方の力をお借りしたい」と話した。
 また、北海学園大の安酸(やすかた)敏眞学長は、「人材育成や持続可能な地域社会実現のための協働事業など様々な可能性を探りたい。来年、本学は70周年の節目の年。新しい時代の責任をどう果たしていくかにいても共に考えていきたい」と述べた。



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