北雄ラッキーが発寒店をリニューアル、売場配置の適正化で坪効率高め年間25億円の売り上げ狙う

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 北雄ラッキーは発寒店(札幌市西区発寒8条13丁目)をリニューアル、23日にオープンした。売場の配置を適正化して売上げの坪効率を高めるリニューアルで新たにドラッグコーナーも設けた。リニューアルによって10~15%の売上増を狙う。開店前には約200人が行列を作り、午前9時に入り口が開けられると買い物客がカートを押したり買い物籠を受け取って一斉に店内に流れ込んだ。(写真は、オープン前に行列を作る買い物客と混雑する店内)
 
 発寒店は、2003年にオープン。直営は食料品と衣料品でテナントとして100円ショップ「キャンドゥ」が入っている。当初は好調に推移したが、3年後に隣接してイオン発寒ショッピングセンター(SC)が完成するなど、競合店が増え苦戦を強いられていた。
 
 北雄ラッキーでは、昨年から売場の適正配置によって坪効率を高める目的で店舗のリニューアルを実施しており、今年に入って3月に新琴似四番通店(札幌市北区新琴似8条10丁目)、4月にはシティびほろ店(網走郡美幌町)をそれぞれリニューアルしている。 
 
 発寒店のリニューアルもこの一環で、独立していたリカーコーナーを食品売場に組み入れて適正化を進め、買い物客の回遊性を高めた。これによって買い物客一人当たりの買い上げ点数を増やすことが可能になるという。
 
 リカーコーナーのあった場所には、新たに薬のコーワが運営するドラッグを配置した。
 
 川端敏社長は、「新琴似四番通店は、狙い通りのリニューアル効果が出て労働生産性も上がっている。発寒店も同様の効果が見込めるだろう」と語っている。
 
 発寒店は、これまで衣料部門の利益によって支えられていた。衣料部門としては同社の2番目の坪効率があるという。それに比べて生鮮食品のロスが比較的多く食品部門の利益率は低かった。今回のリニューアルによって生鮮食品の利益率改善が図られ、衣料部門との相乗効果で収益店舗に引き上げていく。
 
 発寒店の年間売上高は約22億円。リニューアルによって25億円程度までアップしそうだ。

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