ダイイチ(本社・帯広市)の2020年9月期決算は、コロナ禍で内食需要が堅調に推移したことから、売上高425億9500万円、営業利益17億9000万円、純利益11億6800万円で前期比5・2%の増収、33・4%の営業増益、55・8%の純利益増となった。売上高営業利益率は4・2%で前期より0・9ポイント上昇した。(写真は、ダイイチ本社)
既存店活性化のため、20年3月に「西店」(旭川市)、4月に「壱号店」(帯広市)、7月に「オーケー店」(河東郡音更町)をリニューアルした。リニューアル投資額は4億2100万円。また、不採算が続いていた「豊岡店」(旭川市)を3月に閉店、総店舗数は22店舗になった。
資本業務提携先のイトーヨーカ堂との協働については、PB(プライベートブランド)「セブンプレミアム」商品の取り組みを強化、帯広地区と旭川地区の共同販促を推進した。また、決算期を過ぎた10月には、セブン&アイグループ内で構成するスーパーマーケット連絡協議会を「白樺店」(帯広市)で開催している。
地域別売上高は、帯広ブロック10店舗が前期比6・1%増の187億800万円、旭川ブロック8店舗が同1・9%増の128億8900万円、札幌ブロック5店舗が同7・9%増の109億9200万円になった。
21年9月期には、札幌ブロック6号店となる店舗を平岸地区の旧自衛隊札幌病院跡に21年秋出店を目指して準備するほか、既に10月末にリニューアルした「みなみ野店」(帯広市)以外にも既存店改装を実施していく。価格の下方圧力が強まる見通しで、売上高は1・4%減の420億円、営業利益は4・0%減の17億1900万円、純利益は1・8%減の11億4700万円を予想している。