セコマ(本社・札幌市中央区)は、18日から食品以外では初めてのRB(リテールブランド=プライベートブランドと同義)となる「Secoma国産不織布マスク」の発売を開始した。(写真は、「セイコーマート」などグループ1220店舗で18日から販売を始めた「Secoma国産不織布マスク」)

 同社が、国産不織布マスクの生産を始めたのは、経済産業省の要請によるもの。国際化が進むサプライチェーンの中、コロナ禍でマスク不足が深刻化。オール国産資材を使い国内で完結するサプライチェーンによるマスク生産は喫緊の課題だった。

 セコマは、グループで設備開発や保守を行っている北石エンジニアリング花川工場(石狩市)内に不織布マスクの生産設備を設置、このほど操業を開始した。不織布は王子ネピア(本社・東京都中央区)から供給を受け、マスク製造に関する技術指導も同社から受けた。ノーズフィッターや耳紐などもすべて国産生産資材を利用している。

 販売するのは、セコマグループの「セイコーマート」、「ハマナスクラブ」、函館圏の「ハセガワストア」、根室市の「タイエー」など全1220店舗。ホワイト7枚入りで、価格は北海道が258円(10%税込み283・8円)、茨城県・埼玉県の「セイコーマート」では268円(同294・3円)となっている。肌触りが滑らかでしっかりと鼻にフィットするオール国産マスクとなっている。

 この事業は7月17日付で経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」の対象になったほか、北海道より法人税減税が適用可能な「地域経済牽引事業計画」に承認されている。


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