ワッツ(本社・大阪市中央区)が展開する100円ショップ「ワッツ」が、札幌中心部大通地区の商業ビル内に初出店する。アインファーマシーズ(同・札幌市白石区)が運営する「ル・トロワ」4階に9月19日(土)に出店するもので、今後の「ワッツ」の中心部への出店戦略を占う店舗となりそうだ。(写真は、「ワッツ札幌ル・トロワ店」の出店予定エリア)

 ワッツは、100円ショップ「ワッツ」、「ワッツウィズ」「ミーツ」、「シルク」などを展開しており、全国の店舗数は約1230店舗。100円ショップ業界では、大創産業(本社・東広島市)、セリア(同・岐阜県大垣市)、キャンドゥ(同・東京都新宿区)に次ぐ4番手。

 北海道では、78店舗を展開、そのうち札幌市内は14店舗で中央区は「シルク札幌中央店」(南2条西10丁目)、「ワッツプロム山鼻店」(南22条西12丁目、東光ストアプロム山鼻店1階)、「ワッツウィズ狸小路コクミン店」(南3条西3丁目、コクミンドラッグ狸小路店2階)の3店舗だった。

「ワッツ」は、食卓、台所・家庭用品、事務文具用品など実生活に役立つ商品に加えて季節商品のほか、インテリアやガーデニング、キャラクター、手芸関連用品など嗜好性の強い商品も揃えており、他の100円ショップとの差別化が一定程度図られている。今回、初めて札幌中心部大通地区の商業ビル内に出店、これまでとは違う客層をターゲットにすることにした。

 大創産業の「ダイソー」は、道内で170店舗を展開、そのうち札幌市内は55店舗で中央区は6店舗。大通ゾーンでは「狸小路2丁目店」(南2条西2丁目、金一舘ビル6階)、「札幌ピヴォ店」(南2条西4丁目、ピヴォ3階)の2店舗がある。セリアの「Seria」は、道内63店舗、そのうち札幌市内は32店舗で中央区は5店舗。大通ゾーンでは「4丁目プラザ店」(南1条西4丁目、4丁目プラザ4階)の1店舗を展開する。
 また、キャンドゥの「Can★Do」は道内73店舗、そのうち札幌市内28店舗で中央区には2店舗があるが、大通ゾーンでは今年4月11日に「イケウチゾーン店」(南1条西2丁目、イケウチゾーン4階)を閉店したため現在は店舗がない。「ワッツ」の中心部商業ビル内への出店で、街中100円ショップのシェアバランスが変わりそうだ。


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