アークス(本社・札幌市中央区)の子会社でホームセンター「カインズ」の運営やビルメンテナンス事業を展開しているエルディ(同・同市豊平区)は24日、石狩市と「災害時における生活物資等の供給に関する協定書」を締結した。(写真は、エルディと石狩市の災害時協定締結式。右からアークス社長・エルディ社長の横山清氏、石狩市の加藤龍幸市長)

 協定は、大規模災害時に市の要請に応じて生活物資を供給するとともに、市の災害対策に協力して市民の安全確保を図るのが目的。アークスグループでは、ラルズ(本社・札幌市中央区)が2019年9月に同市と災害時協定を締結しているが、市内で「カインズ花川店」(樽川6条1丁目1ー5)を運営するエルディも同様の協定を締結することで地域貢献を強化することにした。

 この日、石狩市役所3階庁議室でエルディ社長を兼務するアークス横山清社長と加藤龍幸市長が協定書に署名した。加藤市長は、「避難所生活が長期化した場合には市が備蓄しているものだけでは対応できない。エルディに協力をいただけることは心強い」と話した。
 
 横山社長は、「石狩市にはラルズの店舗や生鮮食品流通センターなど当グループの中枢機能がある。エルディは、『カインズ』店舗とともにビルメンテなど災害に備えて具体的にサポートする能力を持っている。市の発展のお役に立ちたい」と述べた。

「カインズ花川店」は「ビッグハウス花川店」とともにショッピングセンター「パストラル花川」を形成。明治乳業農場跡地を利用して1996年11月にオープンした当時は、「ビバホーム花川店」との集積だったが、2012年5月に同店が撤退。同年8月にカインズ(本社・埼玉県本庄市)とエリアフランチャイズ契約をしているエルディが、道内2店舗として「カインズ花川店」をオープンさせている。


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