サツドラホールディングス(HD、本社・札幌市北区)は12日の取締役会で、創業者の富山睦浩会長(72)が代表権のない会長に退くことを決めた。これにより代表権者は富山浩樹社長(43)1人の体制になる。(写真は、東証1部上場後の本サイトインタビューに応える富山睦浩氏=2014年9月)

 富山睦浩氏はサツドラHDの前身であるサッポロドラッグストアーを1983年4月に設立、代表取締役に就任。夫人の富山光惠氏(71)と二人三脚でドラッグストア事業を拡大。2003年10月に株式を店頭登録、10年4月ジャスダック上場、13年12月東京証券取引所2部、14年7月1部に指定替えになるなど、37年間にわたって代表権者として同社の成長を牽引してきた。

 今回、代表権を返上することにしたのは、企業価値の向上に向け社長中心の体制へ若返りを進めるため。取締役会の諮問機関として社外取締役を中心に構成された指名・報酬委員会で討議、答申を経て12日の取締役会で決議、同日付で実施した。

 富山睦浩氏は、取締役会長Founderとして引き続き取締役を務める。富山光惠氏は83年4月からサッポロドラッグストアーの取締役を務め、02年6月取締役副社長、HDへ移行した16年8月から取締役副社長を務めていたが、20年8月12日付で取締役副会長Founderの役職に就く。富山浩樹社長はCEOを兼務、常務の吉田俊哉氏(57)は取締役副社長兼COOに就いた。

 サツドラHD子会社のサッポロドラッグストアーも8月11日付で富山浩樹社長がCEOを兼務、常務の高田裕氏(56)は副社長兼COO、常務の吉田氏がCFOを兼務する異動を行った。富山睦浩会長、富山光惠副社長、高野徹朗常務(68)は退任した。


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