イオン北海道（本社・札幌市白石区）は、９月下旬に小型食品スーパー「まいばすけっと南９条西11丁目店」（中央区）をオープンさせる。コロナ禍で生鮮食品を中心とした品揃えの豊富さが好感され売り上げが伸びており、新規出店で事業拡大に弾みをつける。昨年は新規出店が２店舗だったが今年は今度で４店舗目で、札幌市内41店舗目になる。
（写真は、９月下旬にオープンする「まいばすけっと南９条西11丁目店」）
「まいばすけっと南９条西11丁目店」は、石山通と菊水・旭山公園通交差点の南西角のある「ENEOSトップロード南９条」の西隣に２０２０年７月に竣工した９階建て賃貸マンション「ロックヒルズ」の１階に入居する。「まいばすけっと」は、既存マンションや既存オフィスビルの１階に居抜き出店する場合が多かったが、新築物件に入るのは「北６条東５丁目店」（クリーンリバーフィネス札幌ミッドステージ１階、東区）などあまり例がない。
イオン北海道が展開する「まいばすけっと」の１号店は、２０１２年３月16日に出店した「南５条西10丁目店」（中央区）。以降、これまで50店舗を出店し10店舗を閉店、採算性の改善に努めてきた。コロナ禍の中では、コンビニエンスストアと比べて生鮮食品の品揃えが充実していることやペットボトル飲料の低価格、マスクの供給を途切れさせなかったことなどで日販が大きく上昇。コンビニ店舗の日販が減少していた中で、「まいばすけっと」は強みを発揮した。
ただ、コンビニに比べてデリカ部門の品揃えは見劣りするため、今後はデリカ部門の強化などとともに、店舗のある地域の状況に合わせて品揃えを少しずつ変化させる狭小マーケット対応のMD（販売政策）を模索していく考え。
９月下旬に出店する「南９条西11丁目店」の近くには、既存の「南９条西17条店」や「南７条西15丁目店」、「南５条西10丁目店」などが近く、当初の目的である複数店舗の兼任店長も実現できそう。また、当初目標の25年度、札幌市内１００店舗体制の構築は維持する。
