ダイイチ(本社・帯広市)の2020年9月期は、純利益が11憶2500万円と前期比50%増となりそうだ。期初から着実に売り上げが増加していたが、今年2月以降、コロナの影響で伸び率が跳ね上がっているため。(写真は、「ダイイチ・オーケー店」)

 同社が、3日開示した第3四半期(19年10月1日~20年6月30日)決算によると、売上高は319億7500万円、営業利益は14億9500万円になった。前年同期間比で見ると売上高は5・7%増、営業利益は27・7%増となっており、純利益は58・4%増の9億8600万円となった。

 コロナの影響による巣ごもり需要の拡大で、既存店ベースで見ると2月以降、売り上げの伸び率が跳ね上がり、2月、4月、5月は10%を超える伸びだった。さらに緊急事態宣言下でチラシや特売を自粛したことにより経費率が下がり、利益増に繋がっている。

 第2四半期(19年10月1日~20年3月31日)まで据え置いていた業績予想を今回見直し、通期で売上高415億円(前期比2・5%増)、営業利益17億4700万円(同30・1%増)、経常利益17億5000万円(同29%増)、純利益11億2500万円(同50%増)に修正した。食品スーパーの経営指標の一つである売上高営業利益率は、4・2%を予測、前期の3・3%から0・9ポイント上昇を見込む。

 同社は3日、7月度の売上高前年比も開示した。それによると全店ベースは前年同月比106・8%、既存店ベースは同109・2%となった。「オーケー店」(河東郡音更町)は、7月3日に改装開店、既存店売り上げにほぼフルに寄与した。
 部門別売上高前年比は次の通り。
■青果 108・0%
■水産 108・3%
■畜産 112・2%
■惣菜 102・2%
■デイリー 105・6%
■一般食品 104・9%
■日用雑貨 128・0%
■その他 94・7%
 客数は同94・4%、客単価は同113・2%になった。


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