札幌市に本社を置く株式上場スーパー、アークス(中央区)、イオン北海道(白石区)、北雄ラッキー(手稲区)の2020年6月度売上高前年比が出揃った。暦の関係で前年よりも土・日が1回ずつ少なかったこともあったが、アークスとイオン北海道は既存店で前年を超え、北雄ラッキーは前年に届かなかった。(写真は、6月26日にリニューアルオープンした「ザ・ビッグ東雁来店」)

 アークスの子会社9社の6月売上高は、全店が前年同月比103・8%、既存店が同103・5%だった。コロナの影響で内食傾向が強まった2月以降、全店、既存店ともに5ヵ月連続で前年を超えた。
 客数は全店が同95・7%、既存店が同95・4%。客単価は全店が同108・5%、既存店も同108・5%と同じだった。買い物頻度を抑えて1回の買い上げ点数を増やす傾向が続いている。

 イオン北海道の6月売上高は、全店が前年同月比178・7%、既存店は同103・6%になった。全店が大幅に伸びているのは今年3月にマックスバリュ北海道を吸収合併したため。コロナ禍で3月以降は衣料が不振だったが、6月は夏物衣料などがようやく回復、好調な食品と住居余暇が牽引して2ヵ月連続で既存店売上高が前年をクリアした。
 部門別売上高前年比は次の通り。
■衣料 既存店97・7% 全店97・5%
■食品 既存店102・8% 全店218・9%
■住居余暇 既存店113・4% 全店129・8%
 業種別ではGMS(総合スーパー)、SM(食品スーパー)、DS(ディスカウントストア)が予算を達成した。全体の客数は前年を割り込んでおり、客単価は前年を超えている。

 北雄ラッキーは、この1年間新規出店や閉店がないため全店と既存店の売上高は同じで、前年同月比99・1%だった。2月以降、前年を超えていたが、土・日が1回ずつ少ない影響で前年を超えられなかった。ただ、衣料部門は夏物が好調で同105%と3~5月の低迷を挽回した。食品では生鮮部門が前年を超えたが、酒類やタバコが良くなかった。客数は同90・8%、客単価は同109・1%になった。札幌圏とそれ以外では伸び率に差が出始めており、札幌圏以外は例年並みに戻りつつあるという。


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