セコマ(本社・札幌市中央区)は、7月1日から義務付けられるレジ袋有料化に際して、有料化の対象外となるバイオマス素材30%配合のレジ袋を使用して無料化を継続する。コロナ禍が経済へのダメージを強める中で、消費者の負担感が増すのは得策ではないと判断、当面無料化を継続する。(写真は、セイコーマート店舗)

 国は7月1日からレジ袋の有料化を義務付けるため、無料配布しているドラッグストアやコンビニエンスストアなどは有料化対応を進めている。そんな中で、セコマはグループ小売店1224店舗(セイコーマート1172店舗、ハマナスクラブ35店舗、ハセガワストア13店舗、タイエー4店舗)で使用するレジ袋の素材を見直し、バイオマス素材30%配合の新しいレジ袋を使用することで、化石燃料を原料とするプラスチックの使用削減を進めることにした。バイオマス素材は再生可能資源から作られるもので、化石燃料への依存度を低減させ、CO2排出削減で地球温暖化防止への貢献も期待されている。

 このレジ袋は国が義務化する有料化の対象外となるものだが、当初はセコマも有料化のへ方向で検討を進めてきた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で経済への影響が拡大、在宅勤務やテレワークの普及もあってコンビニ需要は大きく変化している。  
 ウィズコロナと向き合う20年下半期以降は個人消費の落ち込みも懸念されるため、レジ袋有料化による負担感の増加は消費の冷え込みに拍車をかけかねない。こうした背景もあってセコマは無料化を当面継続して有料化の時期を見極めることにした。


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