コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、2020年度内に「白石中央店」(札幌市白石区中央3条3丁目4ー48)を出店する。店舗のスクラップ&ビルドではない新規出店は数年ぶり。出店地域の周辺には食品スーパーがないため、組合員の利便性が高まると判断、出店を決めた。(写真は、「コープさっぽろ白石中央店」の出店予定地)
出店場所は、平和通に面した日本栄養食品白石センター跡の約1500坪。同センターは、3年ほど前に近隣に移転新築しており、現在は旧センターの建物や倉庫が建っている。コープさっぽろは、建物解体後に新店舗を自前で建設する。店舗は2階建てで売り場面積は約400坪。総投資額は10億円弱。
コープさっぽろの店舗事業は、コロナ禍の外出自粛による内食傾向でこの3ヵ月間の供給高は前年比108%前後で推移。今年初めから惣菜強化(大惣菜化プロジェクト)に取り組み、市内29店舗に同プロジェクトの展開売り場を導入。内食化によって他の食品スーパーでは惣菜売り上げが減少しているが、コープさっぽろの同部門は前年超えを続けている。
また、毎月100品目のNB(ナショナルブランド)加工食品などをピックアップして低価格で販売するEDLP(エブリデーロープライス)のコーナーを設置、低価格を前面に出した販売も好調に推移している。新店でもこうした新たな取り組みを行い、地域組合員の買い物需要に応えていく。年間供給高は15億円を想定している。