ダイイチ(本社・帯広市)の2020年9月期の第2四半期(19年10月1日~20年3月31日)決算は、売上高212億9900万円、営業利益9億2200万円、純利益6億2800万円となり、前年同期比5・0%の増収、12・4%の営業増益、53・7%の純利益増となった。期初予想に比べて売上高は7億4000万円、営業利益は1億5400万円それぞれ上振れした。純利益の増加は、前年同期に減損損失を計上したことによる反動増。(写真は、ダイイチの本社)
昨年10月の消費増税によるキャッシュレス還元制度参加店舗との競合や一部商品の反動減があったものの、ポイントカードを活用した販売促進や週間の販売計画に連動した売り場づくりなどによって売り上げを伸ばした。売上総利益率(粗利率)は、24・9%で前年同期並み。売上高営業利益率は4・3%で前年同期より0・3ポイント上昇した。
資本業務提携先のイトーヨーカ堂との協働ではセブンプレミアム商品の販売強化と帯広地区、旭川地区での共同販促を推進。
また、セブン&アイグループで構成するスーパーマーケット連絡協議会を「白樺店」(帯広市)で開催、グループシナジーの共有化を議論した。
店舗に関しては、3月に「西店」(旭川市)の改装を実施、同じく3月に「豊岡店」(同)を閉店。地域別の売上高は、帯広ブロック93億1900万円(前期比6・4%増)、旭川ブロック66億2200万円(同3・5%増)、札幌ブロック53億5400万円(同4・2%増)となった。
2月以降、新型コロナウイルスの影響で休校や外出自粛が続き、巣ごもり消費が拡大、一部の日用品や食料品のまとめ買いがあって売り上げ増に繋がった。しかし、今後は反動減が予想されるとして期初予想の売上高406億6400万円、営業利益13億6300万円、純利益8億8000万円は据え置く。