イオン北海道(本社・札幌市白石区)の2020年2月期決算は、売上高1859億2100万円、営業利益81億600万円、純利益38億7300万円で前期比0・1%の増収、1・4%の営業減益、2・7%の純利益減となった。(写真は、イオン北海道が信託受益権を取得した「イオン札幌元町店」)

 期中に「イオン釧路店」(釧路郡釧路町)、「イオン湯川店」(函館市)のリニューアルを実施、地域初出店のテナント導入やフードコートを拡大、食品売り場の見直しを行った結果、リニューアル後の直営売上高は、「イオン釧路店」が前期比4・1%増、「イオン湯川店」は同18・1%増と伸長した。

 小型食品スーパーの「まいばすけっと」事業は、前期より2店舗増加して38店舗となり、きめ細かい購買分析で品揃えの改善を続けた結果、既存店売上高は前期比2・6%増と8期連続で伸長した。インターネット販売事業では、ネットスーパーの生鮮食品掲載見直しや、注文商品の欠品削減を行い、売上高は前期比5・3%増になった。

 部門別売上高は、構成比62%を占める食品が1153憶1000万円で前期比0・2%増、住居余暇は364億7600万円で同0・8%増、衣料は329億3800万円で同1・2%減、その他(委託販売、学生服、ギフト券など)は11憶9600万円で同2・3%減。既存店の客数は同0・5%減、客単価は同0・5%増になった。

期中の設備投資は108億円。「イオン釧路店」や「イオン湯川店」などの既存店投資に11億5500万円、「まいばすけっと」の2店舗出店に1億円を投じたほか、「イオン札幌元町店」の信託受益権取得、「石狩プロセスセンター」用地取得や新店「中の島店」用地の取得に合計95億7600万円を投じた。

 21年2月期は、新型コロナウイルスの影響による来店客の減少や社会行事の中止で衣料や住居余暇、テナントへの影響も大きく終息時期が見通せないため、通期業績の見通し及びマックスバリュ北海道を経営統合した、新生イオン北海道の新中期経営計画の公表を見送ることにした。


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