苫小牧市や札幌市などで食品スーパー「フードD365」を13店舗展開している豊月(本部・苫小牧市)は、「フード365見山店」(同市見山町2丁目3ー4)を建て替える。春ころに既存店舗を解体、2020年初冬に新店をオープンさせる予定。(写真は、「フードD365見山店」)
「見山店」は、環状線沿いで1973年11月にオープンした店舗。同社は元々、芦別市で菓子店を経営していたが、成長著しい食品スーパー業界に本格的に進出するため、人口増加が見込まれていた苫小牧市に進出、1号店が「見山店」だった。
老朽化が進んでおり数年前から建て替えを検討していたが、敷地面積が狭く建て替え増床が難しかったため店舗周辺の土地取得を優先。このほど、増床のめどが立ったため建て替えを決めた。
既存店の店舗面積は約350坪だが、新店は500坪と従来よりも1・5倍程度拡大する。間もなく北海道に大規模小売店舗立地法に基づく新設届出を提出する。ただ、建設業界は新規受注が順番待ちの状態のため建て替え時期を明確には見通せない状況。同社では遅くとも20年10~11月の建て替えオープンを予定している。
同社は91年5月にオープンさせた市内双葉町2丁目18ー1の「フードD365双葉店」を2017年10月に先行して建て替え、店舗面積を350坪から540坪に増やし順調に売り上げを伸ばしている。また、85年12月にオープンさせた市内澄川町1丁目2—11の「フードD365OASIS店」も建て替える計画で、現在は店舗周辺の敷地を買い増ししている。
苫小牧市内では、「マックスバリュ日新町店」や「スーパーセンタートライアル苫小牧西店」の新規出店が決まっており、今年後半にはこれら店舗もオープンを迎えるため競争が激しさを増しそうだ。