2019年北海道で開店したドラッグストア、閉店したドラッグストア(7~12月分)

流通

 2018年の暦年(1~12月)で2624億円の販売額があった北海道のドラッグストア市場。道内で50店舗以上か、もしくは年間100億円以上を販売しているドラッグストア企業が展開する店舗の総数は、18年12月末で692店舗だった。19年も依然として販売額は平均4~5%成長を続けており、店舗はスクラップ&ビルドを含めて増えている。前回に続き今回は2019年7~12月分の道内ドラッグストア開店、閉店情報を掲載する。
(写真は、「ツルハドラッグポールタウン店」)

 7月は、開店と閉店が相次いだ。まず11日に「ツルハドラッグ広尾店」(広尾郡広尾町)が開店。店舗設置者は同町でホルスタインや和牛の育成など酪農業を行っている広振(広尾郡広尾町)で、ツルハは店舗を賃借して営業。同町で初の大手ドラッグストアの店舗。12日にはドラッグストアのダイコク(本社・大阪市中央区)が「豊水すすきの駅前店」(札幌市中央区)を出店、札幌中心部の店舗数を6店舗にした。

 15日はツルハ(本社・札幌市東区)の店舗が4店舗閉店した。「ポールタウン店」(札幌市中央区)は、さっぽろ地下街ポールタウンに14年10月1日に出店したインバウンド対応の店舗だったが、オープンから5年を経ずに閉店した。「旭川4条店」(旭川市)はツルハ発祥の地、旭川の本店の位置付けで60年を超える店歴だったが、移転新築のため閉店。その他「大成店」(苫小牧市)、「マックスバリュ留萌店」(留萌市)も営業を終了した。18日は「ツルハドラッグ旭川4条店」が移転新築オープン、25日には「ツルハドラッグ北見中央三輪店」(北見市)が開店した。

(写真は、「ツルハドラッグ南6条店」)

 8月は、ツルハの木曜日ダブル出店が続く。1日に「ツルハドラッグ南6条店」(札幌市中央区)と「同弟子屈店」(川上郡弟子屈町)がオープン。「南6条店」はツルハ店舗では珍しい2階建てフォーマット。1階は医薬品、化粧品、ビューティー商品、2階は食品、酒、飲料、日用雑貨などを揃えエスカレーターも装備している。

 8日は「ツルハドラック旭川神楽5条店」(旭川市)と「三笠店」(三笠市)が開店。「三笠店」は、いわみざわ農協が運営するAコープ三笠店の衣料品店の入っている建物内に出店していたが、同市若松町にあった「パチンコパーラーゴールド」跡の新築建物への移転オープンとなった。9日はサッポロドラッグストアー(本社・札幌市北区)が「サツドラ函館石川店」(函館市)を開店。店舗を設置したのは、函館バス(同)でサッポロドラッグストアーが建物を賃借して営業。店舗面積は、約474坪(1565㎡)と通常のサツドラ店舗よりも広い。

 22日は「ツルハ江別文京台店」(江別市)と「北見美芳東店」(北見市)をオープン。「文京台店」は、江別市内唯一残っていたボウリング場「原始林ボウル」跡の敷地を利用。店舗設置者は原始林ボウルを運営していた原始林観光(江別市)、ツルハが賃借。「北見美芳東店」は、地元の「みんと」(北見市)が建物を建設してツルハが賃借して出店、北見市内11店舗目となった。

(写真は、「マツモトキヨシ札幌すすきの店」)

 9月は2日にマツモトキヨシ(本社・千葉県松戸市)が「札幌すすきの店」(札幌市中央区)をオープンさせた。ケンタッキーフライドチキンの店舗跡を利用して出店、すすきの交差点に近い立地でマツモトキヨシにとっては、16年7月にオープンさせた「狸小路Part2店」以来の出店。

 15日に「サツドラ伏古10条店」(札幌市東区)が閉店。14年3月末に撤退したアミューズメント施設「タイトーステーション札幌新道店」跡へ15年3月12日出店、4年半での閉店となった。26日に「ツルハドラッグ鳥取大通中央店」(釧路市)がオープン、30日には「ツルハドラッグ永山3条西店」(旭川市)、「同新琴似2条店」(札幌市北区)、「同恵庭柏木店」(恵庭市)の3店舗が同日閉店した。「永山3条西店」は同じ場所でのスクラップ&ビルドで、2020年4月下旬に新店舗がオープンする予定。「新琴似2条店」は、「コープさっぽろ新琴似店」と同じ建物内で営業していたが老朽化でコープ店舗が移転新築することに伴ってツルハも閉店した。

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