コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は18日午前9時、「なかのしま店」(同市豊平区中の島1条4丁目7番20号)を建て替えオープンさせた。旧「なかのしま」店が築49年で老朽化、売り場面積も小さかったため、新たにドラッグ売り場や札幌市内の店舗としては初の地域コミュニティの場となる「トドックステーション」を備えた新店舗を建設、組合員のニーズに応えられるようにした。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。
(写真は、建て替えられた「なかのしま店」のオープニングセレモニー)
(写真は、白を基調とした壁面を採用したデリカ・ベーカリーのコーナー)
オープンに先立ちセレモーが行われ、中島則裕専務理事が「商品提供だけでなく地域の憩いの場として利用していただきたい」と挨拶。関係者によるテープカットとともに一番乗りしたお客2人がくす玉を割ってオープンを祝った。
新店舗は2階建てで1階が食品売り場(約400坪)、2階はドラッグコーナー(約200坪)に「トドックステーション」、100円ショップ「ダイソー」を配置した。食品売り場の面積は旧店舗とほぼ同じだが、ドラッグコーナーなどを併設したため全体の売り場面積は約1・8倍になっている。
(写真は、水産コーナーに設けられた魚屋の寿司)
(写真は、パンのバリエーションを広げたベーカリーコーナー)
食品売り場のデリカコーナーとベーカリーコーナーは、新たに白を基調とした壁面カラーリングで清潔感を漂わせた。ベーカリーコーナーは、コープの他の店舗に導入している100円パンだけでなく、美瑛産小麦を使用した新しい食感の焼きたて食パン(2斤、本体価格900円)やカレーパン、ハンバーガーなどバリエーション豊かに品揃えした。
店舗周辺は若者や高齢の単身世帯が58%を占めているため、こうした単身者向けに簡便・即食商品の品揃えも強化、価格帯も値ごろ感のあるプライスラインを意識した。2階のドラッグコーナーには、「健康ステーション」と名付けて血圧や血流、骨密度、体組成がチェックできる測定機器も用意、自由に利用することができる。
「平日型の普段使いの店舗として品揃えしているほか、周辺にパン屋やテイクアウト店舗がないため、こうした需要にも応えられるようにしている。中型サイズの店舗として新しいフォーマットなので、今後この店舗をモデルに中型既存店建て替えや新店舗建設を進めていきたい」と話している。年間供給高は、旧店舗の約3倍にあたる18億円を目標にしている。夕方以降に売り上げのピークが来る店舗のため、営業時間は他店舗より1時間遅らせて午前10時とし閉店は午後9時50分。
(写真は、2階に設置された「トドックステーション」)
(写真は、「なかのしま店」の全景)