セコマ(本社・札幌市中央区)は、プラスチック削減や廃油回収など環境問題に繋がるグループ経営を強化する。昨年5月に清涼飲料水のボトリング工場を買収したほか、今年6月には食用油など廃油を精製する企業も買収、セコマグループのプラスチック飲料容器など再利用や廃油再利用に結び付けていく。(写真は、札幌市中央区のセコマ本社)

 昨年買収したボトリング工場は、「北潤ボトリング」(千歳市、資本金1000万円、従業員数31人)と名称を変更してセコマグループ入りした。セコマは買収前からこの工場にボトリングを委託していたが、同工場はリターナブルに対応したガラス瓶の洗瓶ラインを持っていたことから買収してグループ化した。

 セコマの丸谷智保社長は、「洗瓶ラインを利用すればリターナブルペットボトルに対応できプラスチック削減にも貢献できる」と述べ、ペットボトルやガラス容器、瓶など回収ルートを含めて環境問題に取り組んでいく。

 今年6月に買収したのは「白老油脂」(白老郡白老町、資本金3000万円、従業員数10人)。廃油を精製して販売する事業を展開しており、セコマ傘下になることでセコマグループの廃油回収、再利用度を高めていく。

 セコマは、セイコーマート店舗の店内調理「HOT CHEF(ホットシェフ)」で発生する廃油をグループの農業法人でハウス用暖房燃料などに再利用してきた。「白老油脂」への資本参加により、グループ各企業で発生する廃油の再利用度を高めていく。丸谷社長は製造面でM&A(企業の合併・買収)はぼ整備されたとしており、今後は再利用など環境問題に繋がるグループ経営にも注力する。



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