令和の夏にオーブン予定の札幌市豊平区月寒東3条11丁目の複合商業施設「BRANCH(ブランチ)札幌月寒」。その核店舗となるスーパーマーケット(SM)に「トライアル」が本命視されてきた。今年初めから「トライアル」の名前は出ていたが、いよいよ出店に向けた調整が本格化するとみられる。(写真は、今夏オープンに向けて建設が進む「BRANCH札幌月寒」)
大和リース(本社・大阪市中央区)が昨年10月から建設を進めている「BRANCH(ブランチ)札幌月寒」は、体験型施設や交流スペースを設けた地域のコミュニティを育む拠点が施設のコンセプト。SMやドラッグストアなど「生活利便施設」、「子育て支援・チャレンジ支援施設」、フィットネスクラブやクリニックモールなど「健康増進施設」、「公園施設」の4つのゾーンに分かれる。
「子育て支援・チャレンジ支援施設」には北海道最大級の体操専用体育館が4月に完成、アドレ(本社札幌)が展開する体操教室や児童発達支援・放課後等デイサービス施設、認可保育園、企業主導型保育園が先行開業。8月には、スポーツクラブ運営のフージャースウェルネス(本社・東京都中央区)が「スポーツアカデミー札幌月寒」をオープンさせる。
そうした中で「生活利便施設」の中核となるSMの誘致は遅れていたが、ここにきて「トライアル」が噂の域を超えてきた。トライアルカンパニー(本社・福岡県東区)が展開するディスカウント業態の店舗で食品から日用品、カー用品、家電製品、ペット用品、薬などを扱っており、食品は24時間営業の「スーパーセンタートライアル」が正式店舗名。全国に221店舗を展開、北海道は地元福岡県の40店舗に次ぐ23店舗を出店しており道内での知名度も高い。
大和リース、トライアルカンパニーともに正式リリースを行っていないが、生活利便施設以外が着々とオープンする中で、いつまでも中核施設のテナント未決定のままでは大和リースの面子にも関わる。ただ、トライアルが出店するにしても労働力不足の中、パート・アルバイトを百人規模で集めることは至難。既存トライアル店舗の閉店とセットでの出店の可能性が高い。