マックスバリュ北海道は、来年度に札幌中心部で「マックスバリュ・エクスプレス」の業態を導入した店舗を設置する方向で検討を始めた。「マックスバリュ・エクスプレス」は都市部の単身世帯などをターゲットにした小型スーパー。同社では、地下鉄の駅に近い「ジョイ」店舗のリニューアルで新業態にトライしたい考え。
「マックスバリュ・エクスプレス」は、イオングループが首都圏で出店している都市型の小型店舗。店舗面積は1000㎡以下で生活用品を豊富に揃えるほか、生鮮食品も充実させている。
マックスバリュ北海道では、ここ数年店舗リニューアルを積極化している。地下鉄駅に近い店舗を継続的にリニューアルしているが、2008年4月に合併したジョイの店舗リニューアルは後回しになっている。
ジョイの店舗は、いずれも開業して20年近くが経過しており、設備更新時期が重なっている。店舗所有者との契約継続交渉の結果によっては、引き続き運営していく考え。ジョイ店舗は面積が小さく店舗継続の際には、新業態として「マックスバリュ・エクスプレス」の導入を検討することにしている。
同じイオングループのイオン北海道は、小型スーパー「まいばすけっと」を札幌市内に集中出店していく考えを明らかにしており、マックスバリュ北海道の小型スーパー参入で、来年度以降は都市部での小型スーパー競争が始まりそうだ。