札幌市南区藤野1条6丁目1番27号に「セイコーマート藤野1条店」がきょう7日(金)オープンする。豊平川沿いの十五島公園に近い閑静な住宅地の一角だが、実はこの土地は土屋ホーム(本社・札幌市北区)の聖地とも言われる場所。普通の「セイコーマート」の裏にはちょっとした物語がある。(写真は、きょう7日にオープンする「セイコーマート藤野1条店」。通常サイズよりやや小さい面積になっている)

 店舗は、国道230号線沿いにある「コープさっぽろ藤野店」前の十五島公園入り口交差点を北に300mほど下がった場所にある。付近は戸建て住宅街が広がっており、小商圏ながら売り上げが見込める住宅地立地のコンビニと言えそう。

 店舗が建設された土地は土屋ホームの所有地で、長く更地の状態で保持されていた。付近の戸建て住宅の張り付き具合を見ると、この土地にも戸建て住宅が建っても不思議ではなかったはず。

 土屋ホーム創業者の土屋公三氏(77)が、こう語る。「あの場所は、私の父親が農業をしていた土地で私の出身地とも言えるところ。ただ、多くの土地は定山渓鉄道(じょうてつ)が宅地開発に乗り出したころに父親が売却したようです」と話し、「私が土屋ホームを創業したころ、一時倉庫としてこの土地を使っていたこともありました」と続け、土屋ホームと縁の深い土地であること示す。

 その後、土屋ホームがこの土地を取得、以降長く更地の状態だった。そうした経緯を経て今回のセイコーマート店舗の新設となり、施工は土屋ホーム、建物の所有者も同社となっている。
 土屋ホームは、折しも今年で創業50周年を迎える。その記念すべき年に聖地に「セイコーマート」が建ったことも一つの物語と言えそうだ。



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