アークス(本社・札幌市中央区)の第58期定時株主総会が23日、札幌市中央区の札幌パークホテル地下2階パークプラザで開催された。出席株主は昨年より26人多い897人と過去最高で株主6人から8件の質問があった。総会の所要時間は、昨年の66分間から83分間になった。(写真は、札幌パークホテル玄関に掲示されたアークス株主総会の看板)

 株主からの主な質問は、①取締役が12人から11人に減ることの影響について②退任取締役、退任監査役への退職慰労金について③販促活動や新日本スーパーマーケット同盟について④災害対応について⑤食品廃棄ロスについて⑥QRコード決済や増税後のポイント還元についてなど。

 横山清社長(84)や担当取締役が株主の質問に答えた後、剰余金処分や取締役、監査役の選任など5つの議案の採決に移り拍手で承認された。

 その後、会場を隣に移して立食形式の株主懇談会が行われた。三浦紘一会長(79)の挨拶に続き横山社長が登壇。「令和に入ったが、増税を控え消費者の財布の紐は固くなっており、売り上げはなかなか上がらない状況だ。10月の増税以降がどうなるかわからないが当社は全力を尽くして頑張る」と述べてから、「新日本スーパーマーケット同盟で3兆円を目指しているが、アークスは私の目の黒いうちに1兆円を目指す」と宣言、関東周辺の食品スーパーのグループ入りを匂わせた。

 会場には、アークス傘下の食品スーパーで販売している惣菜や寿司、フルーツ、スイーツなどがふんだんに用意され、株主たちは箸を動かしながらアークスグループの各取締役らと懇談していた。最後に、今回退任した福原朋治副会長(83)が登壇、退任報告と株主に向けて謝辞を述べた。


10人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。