コープさっぽろ「とんでん店」(札幌市北区)オープン、環境配慮型の小型・低コスト運営のモデル店舗で年商13億円を目指す

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 コープさっぽろは9日、札幌市北区屯田に「とんでん店」をオープンした。雪が降りしきる中、開店前には100人以上が入り口前に行列を作り、午前9時に待ちかねた買い物客が店内に押し寄せ混雑した。この店舗は、二酸化炭素排出量を半減できる環境配慮型の店舗で、従来のコープ店舗よりもやや小さい。9日は、オープンセールとして早生みかん5㌔1箱500円(数量限定)、刺身用めばちまぐろ100㌘当たり125円(同)、玉子10個入り98円(同)などが目玉商品に用意され、買い求める客で身動きできないほど盛況だった。(写真はオープンしたコープさっぽろ「とんでん店」と混み合う店内)
 
「とんでん店」は、札幌市北区屯田5条7丁目にオープン。太陽光パネルを壁面に設置したり、店内照明はすべてLEDを採用、冷凍・冷蔵ショーケースには二酸化炭素を冷媒に使ったシステムを採用するなどコープにとつては4店目の環境配慮型の店舗。
 
 店舗面積は、約1400㎡でコープの標準店の7割程度の広さ。店内を効率的に使うために、通路幅を従来より30㌢ほど狭くしたほか、商品棚の上部をストック用に使うなど工夫した。品揃え点数は従来とほぼ同じ。
 
 都市部の小型・低コスト運営の店舗として肉類はアウトパック比率が100%で、今後店内で作るイントスア商品などの比率も下げていく。正社員を少なく配置してパートの比率を高めるなどして運営コストの低減も図るという。
 
 三浦吉弘店長は、「毎日利用されるお客様のために小商圏を想定した品揃えを充実している。ディスカウントとは違う取り組みで年商13億円を目指したい」と語った。
 9日から11日まではオープンセールが行われるが、10日は北海道産豚バラかたまり100㌘当たり90円、北海道産生たら1尾495円、ニップンハート小麦粉95円(いずれも昼12時までの数量限定)などが特売される予定。
 
「とんでん店」の周辺2㌔圏内には、ビッグハウスや北雄ラッキー、イトーヨーカドーなど6店が営業しており、買い物客の争奪競争は年末を迎えて一層は激しくなりそうだ。

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