コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、宅配トドックの物流センターを札幌市南区石山1条7丁目に開設する。「石山センター」として今年9月に開設、増えている宅配需要に対応する。(写真は、宅配事業の「石山センター」新設予定地)

 コープさっぽろの灯油を除いた宅配事業の事業高(売上高)は、2018年度(18年3月21日~19年3月20日)が755億2700万円で17年度比3・2%増加した。店舗事業では組合員の利便性から不採算店舗を閉店できないこともあって赤字が続いているが、宅配事業の剰余(利益)が全体を押し上げている収益構造になっている。

 全道の宅配利用者は、年間1万2000人ずつ増加しており、こうした伸びを支えるためには1年間に最低でも1ヵ所の物流センターを新設しなければ対応できないという。

 18年度は、札幌市厚別区に「大谷地センター」を新設したが、19年度は札幌市内で「石山センター」を新設、豊平区西岡4条3丁目にも「西岡センター」の新設を計画している。また、センターより小型の物流拠点であるデポも2ヵ所を札幌市以外に設置する予定。全道の宅配センターとデポを合わせた拠点は48ヵ所になる。

「石山センター」の新設場所は国道230昨年号線沿いで、昨年5月に閉店した「ヴィクトリアステーション石山店」の跡地と見られている。敷地面積約878坪(2900㎡)で宅配車両17台を配備する。


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