帝国データバンク札幌支店は19日、「2015年度北海道内スーパーストア売上高ランキング」を発表した。それによるとランキング1位は、売上高2779億600万円のコープさっぼろ(本部・札幌市西区)、2位は同1881億7800万円のイオン北海道(同・同市白石区)、3位は同1193億900万円のラルズ(同・同市中央区)で14年度と変わらなかった。なお、20位までの顔ぶれも順位に変化があったものの14年度と変化がなかった。しかし、上位10位までのスーパーは売上げを伸ばし、10位よりランキングが下の多くのスーパーが減収傾向で上位と下位の二極化がくっきり出た。IMG_0937 (2)(写真は、9年連続で売上高トップになったコープさっぽろの本部)

 ランキング1位のコープさっぽろは、07年度から9年連続の首位を保った。2位のイオン北海道は、15年9月に道内ダイエー8店舗(カテプリ新さっぽろ店を除く)を承継して売上高が14年度比9・1%増加した。3位のラルズは、16年2月5日にスーパーチェーンシガ13店舗を承継するなどして売上高が同4%増加した。
 4位のマックスバリュ北海道(同・同)は、15年9月にダイエーのグルメシティとマルヤマクラスのダイエー店舗合わせて6店舗を、さらに同年10月にはいちまるの14店舗を承継、売上高を14年度比13・5%伸ばした。5位はホクレン商事(同・札幌市北区)で同2・2%増の653億2200万円。

 グループ別では、14年度に3位だったイオングループ(イオン北海道、マックスバリュ北海道、いちまる)が店舗数171、売上高合計が14年度比8・8%増の3034億7700万円となり1位になった。2位は、アークスグループ(ラルズ、東光ストア、福原、道北アークス、道南ラルズ、道東ラルズ、篠原商店)で売上高合計は同2・2%増、3001億9400万円。
 3位は、コープさっぽろグループ(コープさっぽろ、魚長)で同3・4%増、2902億1800万円だった。

 1位から20位までは次の通り。(法人名、決算月、売上高、前年日増減率、▼はマイナス)
① コープさっぽろ    3月期 2779億600万円 3・6%
② イオン北海道     2月期 1881億7800万円 9・1%
③ ラルズ        2月期 1193億900万円 4・0%
④ マックスバリュ北海道 2月期 1097億2300万円 13・5%
⑤ ホクレン商事     3月期 653億2200万円 2・2%
⑥ 東光ストア      2月期 472億1700万円 2・0%
⑦ 道北アークス     2月期 464億3900万円 ▼1・2%
⑧ 北雄ラッキー     2月期 446億1400万円 2・1%
⑨ 福原         2月期 437億8700万円 ▼0・3%
⑩ ダイイチ       9月期 349億4300万円 6・4%
⑪ 道南ラルズ      2月期 235億800万円 9・0%
⑫ 北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール 3月期 178億円 1・1%
⑬ 豊月         1月期 169億1500万円 ▼7・3%
⑭ 道東ラルズ      2月期 147億6900万円 ▼2・1%
⑮ 魚長         2月期 123億1200万円 ▼1・9%
⑯ 津司         4月期 110億5000万円 ▼0・1%
⑰ 丸しめ志賀商店    8月期   75億1500万円 ▼9・8%
⑱ 東武         1月期  62億円 ▼5・3%
⑲ いちまる       2月期(9月末までの変則) 55億7600万円 ▼42・3%
⑳ 篠原商店       2月期  51億6500万円 0・6%

 16年度は、道東ラルズと篠原商店が、16年3月1日に合併し道東アークスに社名変更したほか、丸しめ志賀商店、いちまるがそれぞれラルズ、マックスバリュに承継されたため10~20位の顔ぶれが大きく変わることになる。



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