「北海市場」「ダイソー」「サツドラ」など集積、「アクロスプラザ南22条」の住民説明会

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 札幌市中央区南22条西7丁目のNTTセミナーセンタ跡地を利用して建設が予定されている複合商業施設「アクロスプラザ南22条」の大規模小売店舗立地法に基づく住民説明会が14日、札幌市中央区の山鼻福祉センターで開かれた。地域住民ら19人が出席した。(写真は、「アクロスプラザ南22条」の建設予定地)
(写真は、「アクロスプラザ南22条」の全体配置図)

「アクロスプラザ南22条」は、敷地面積約6033坪(1万9909㎡)を利用してA棟からL棟まで大小12棟で構成。土地は、エムジーリース(本社・東京都千代田区)がNTT東日本(同・同都新宿区)から25年の定期借地をしてすべての建物を建設、各事業者にリースする。設計、監理はランドブレイン(同・札幌市中央区)、施工は解体工事を行った福田組(同・同)。オープン予定日は、2019年11月1日。オープン後は、大和情報サービス(同・東京都千代田区)が運営を行う。

 説明会では、A棟がベーカリーと出店協議中、B棟はラーメン店「SABURAU」とクリーニングの「エンパイアー」が決定しており、C棟は「北海市場」が決定で、それに隣接するK棟は北海市場の倉庫、D棟は決定している携帯ショップのほか出店協議中の調剤薬局と美容室、E棟は2階建てで携帯ショップが決定、歯科、内科、整形外科が出店協議中、F棟「サツドラ」、G棟「ダイソー」、H棟「西松屋チェーン」はそれぞれ決定、L棟は未定だがクリニックを予定、I棟はお好み焼き「風月」が決定、J棟は焼肉店と出店協議中であることが説明された。

 飲食やクリニックなどを除く物販店舗の面積は合計で1429坪(4716㎡)。営業時間は物販店舗が最大で午前8時から午後9時50分、飲食は閉店時刻が最も遅い焼肉店で午前3時の予定。駐車台数は231台のほか従業員用などの82台分も用意。駐輪場は市の条例通り105台分。
 
 車両出入り口は、東側の西7丁目線側に2ヵ所、南側の南23条線側に1ヵ所で、西側の西8丁目線に通じる箇所は歩行者専用の出入り口を設ける。付近は小中学校の通学路に指定されていることから出入り口に通学路の表示板を設置することが示された。

 オープン後の交通量調査の予測結果は、西7丁目線と白石藻岩通の交差点の飽和度が50・6%で渋滞発生の心配はないと報告された。また、騒音の予測調査でも近隣商業地域の西7丁目線側の境界付近が昼47㏈、夜36㏈と環境基準を下回り、第2種中高層住居専用地域である北側や南側、西側の境界付近でも環境基準の昼55㏈、夜45㏈を下回ることが示された。

 参加者との質疑応答では、北側に隣接するマンションとの距離が2・7mで境界には2mの壁を設置することが示されたほか、建設時の騒音問題、苦情窓口の一本化、食品スーパーから発生する臭いの対策、屋上に設置される空調など室外機の向きと音の大きさ、除雪対策、植栽の予定、防犯カメラの設置、夜間照明の必要性などを問う声があった。説明会の所要時間は1時間15分。13日にも説明会が開催され35人が出席した。
※2019年4月15日記事一部修正しました。お詫びして訂正いたします。

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