コープさっぽろ(本部・札幌市西区)と北広島市は、買い物不便者支援について連携協定を締結したが、その実行策となる移動販売車の出発式が19日、同市役所東側玄関で行われた。(写真は、移動販売車に乗り込んだ上野正三・北広島市長)
(写真は、北広島市内の買い物不便地区を走る移動販売車)

 コープさっぽろは、宗谷管内を除く道内全域で移動販売車を走らせており、91台がほぼ毎日運行している。昨年、コープさっぽろは地域政策室を設置して道内自治体との情報交換を積極的に行ってきた結果、買い物不便者への支援を求める声が多く、このほど北広島市と連携協定を初めて締結して共同で支援事業を始めることにした。協定締結によって、コープさっぽろは移動販売車を走らせる一方、市は広報やチラシを作製して利用を呼び掛ける。

 出発式では、上野正三市長やコープさっぽろの中島則裕専務理事らが出席してテープカットを行った。大型冷蔵庫を備えた2t車には、鮮魚や精肉、果物、惣菜、飲料、日用品など約1000品目が積まれており、商品を手に取って選びながら買うことができる。
 火曜日から金曜日まで、緑陽町や山手町、里見町など5町18地区を同じ曜日同じ時間、同じ場所に停車、1ヵ所で4~5人の利用を想定している。商品積み込みはコープさっぽろ北広島店で行う。
 
 コープさっぽろの移動販売事業は、補助金を受けていないが黒字を維持している。全国の生協の中でもモデルケースとされ、視察が多いという。工藤馨店舗販売部移動販売車事業部長は、「店舗を拠点にしているため商品廃棄などロスが少ないことに加え、売れ筋も生鮮食品が中心で利益率が高く黒字を維持できている」と話している。



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