ダイイチ(本社・帯広市)は9日、本拠地の帯広に続いて8店舗を展開する旭川地区の2019年新年交礼会を「星野リゾートOMO7旭川」(旧旭川グランドホテル)で開催した。食品メーカーや食品卸業界などから約400人が出席、新年を祝った。冒頭、ダイイチの鈴木達雄社長が挨拶。鈴木社長は昨年9月の胆振東部地震に触れ、同じイトーヨーカ堂グループのヨークベニマル大高善興会長の話を挙げた。(写真は、新年の挨拶をするダイイチ鈴木達雄社長)
「震災の朝6時に大高会長から電話がかかってきて、『どんなものでも送るから』と。私は、『何とか間に合うので大丈夫です』と答えたが、『だからダメなんだ』と叱られた。彼は、東日本大震災を経験しており商品が不足することを知っていたからだ。結局、ガスコンロボンベを数百ケース送ってもらい大いに役立った。落ち着いてから代金を払おうとしたら『同士だろ』とまたまた叱られた。大高会長の配慮は本当に勉強になった」と紹介した。
続いて、12月商戦の結果について、「最初から売り上げが悪く、クリスマス、月末で取り返そうと考えたが、30日、31日でも取り返せなかった。非常にダメな12月だった。それでも、旭川地区と札幌地区が頑張り、何とか100・2%と三ケタを達成することできた」と話した。さらに、「30日と31日は1年の通信簿。どれだけお客さまにきっちり対応してきたかの成果がこの2日間に出る。この2日間が良くなかったのは、私たちが本当にお客さまのためになるサービスをしていなかったことの裏返しだ。自分たちの中に問題があることを実感した」と語った。
鈴木社長は、2019年に帯広市内の旗艦店である「白樺店」を1・5倍から1・7倍に増床することを報告、「売ることばかりではなく、地域のコミュニティの場をつくり、運動や体操ができるコーナーなども充実させたい」と話した。また今期の方針である『凡事徹底で人間力を磨く』についても紹介。「いくら仕事ができても人がついてこないとだめ。ああいう上司になりたいと思うくらいの人間力を磨くことと、当たり前のことを当たり前にやることを徹底する」と締め括った。
(写真は、来賓挨拶をする日本アクセス北海道布施和博社長)
続いて、来賓代表として日本アクセス北海道(本社・札幌市東区)の布施和博社長が挨拶。布施氏は、「今年の北海道経済は緩やかに上昇するそうだが、果たして本当にそうなのか。食品流通業界は上昇しているようには見えないが、ここに集まっている各社は得意な領域を磨いてダイイチに提供、売り上げ増に貢献していこう」と述べた。その後、若園清専務が乾杯の発声を行い歓談に入った。
(写真は、乾杯の発声をするダイイチ若園清専務)