「サツドラ東雁来11条店」に「サツドラICHIBA」、食品スーパーのようなドラッグストアが初登場

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 ドラッグストアと食品スーパーが融合した店舗が、札幌市東区東雁来11条4丁目に登場した。サツドラホールディングス(本社・札幌市北区)の子会社、サッポロドラッグストアー(同・同)が13日に開店させた「サツドラ東雁来11条店」がそれ。店内は生鮮売り場の掛け声が響き、これまでのドラッグストアのイメージを一新させている。同社は、この売り場を「サツドラICHIBA(市場)」と名付け、本格展開に向けた実験店舗と位置付ける。20日に建て替えオープンする「千歳店」(千歳市)も同じコンセプトとする。(写真は、13日にオープンした「サツドラ東雁来11条店」)
(写真は、青果コーナー)

 サッポロドラッグストアーは、医薬品や化粧品を核にヘルス&ビューティーの商品ラインナップを広げた店舗を展開してきた。一部店舗では、靴下や肌着など実用衣料や枕カバー、布団カバーなど寝具も扱い、PB(プライベートブラント)などでも販売。

 今回、「北海道の『いつも』を楽しく」というMD(販売政策)を元に生鮮食品を品揃えすることにした。扱っているのは、青果、鮮魚、惣菜、精肉で食品スーパー、惣菜メーカー、精肉メーカーの3社がコンセッショナリー方式(売り場を借りて出店する専門店)で出店した。全体の店舗面積は約420坪(1386㎡)で、生鮮売り場は約60坪(198㎡)。

(写真は、値ごろ感のある弁当類が並ぶ惣菜コーナー)
(写真は、精肉コーナー)

 通常のドラッグストアにはないバックヤードも設けて生鮮食品の調理ができるスペースを確保している。 国産、北海道産が多く、精肉は食べ切りサイズから大人数のメガサイズをわかりやすく陳列している。

 オープンチラシは、B2サイズで表の半分には生鮮食品の特売商品を掲載、「ドラッグ&スーパー」をアピールしている。値ごろ感のある生鮮食品が揃えられており、この日、午前9時の開店後には食品スーパーの新規開店のような熱気が売り場に広がった。レジ台数は、通常店舗よりも多い5台で、医薬品売り場の精算は別レジとなっている。
 
 店舗外観にも特徴を加え、白を基調にした外壁に黒い線をアクセントとして使用、「遠くからでも『サヅトラ』とすぐわかり、大雪でも目立つことを機能としてもたせるデザインにしています」(広報)。
 
 店舗近くには、新興住宅が広がっているほか、札幌サッカーアミューズメントパークもあって買い物需要は底堅いと見られている。同じ敷地内にある「コメダ珈琲店東雁来店」は19日にオープンすることになっており、新たな商業集積空間として賑わいそうだ。
(写真は、「サツドラICHIBA」のポールサイン)

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