食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)の2018年9月期決算は、売上高約403億円、営業利益約12億8000万円になったようだ。前期比3・2%の増収、6・5%の減益になる見通しで、長期にわたって続いてきた増収増益が一旦途切れる。北海道胆振東部地震による商品廃棄損など約1億2000万円の特別損失を計上するため、純利益も6億円台にとどまりそう。(写真は、帯広市のダイイチ本社)

 同社は、地盤の帯広圏で10店舗、旭川圏で8店舗、札幌圏で5店舗を展開。帯広圏は、増収増益、旭川圏は前半苦戦して後半に巻き返したものの増収減益を余儀なくされた。前期の旭川圏の業績に比べて1500万円強の営業減益になったようだが、黒字は維持している。札幌圏も前半苦戦、後半の盛り返しで増収増益になった。

 9月6日に発生した北海道胆振東部地震後は、商品調達を全社一丸で進めたため帯広圏、旭川圏、札幌圏では他のスーパーよりも品揃えが早期に回復、9月単月の売上高は全店ベースで前期比113・9%、既存店ベースでも同111・4%と大きく伸ばした。停電による冷凍食品など廃棄は、約1億2000~3000万円にのぼったもよう。


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