平成最後の夏とともに北海道から消えた「サンクス」、全国に先駆け「ファミリーマート」全転換

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 北海道からコンビニエンスストア「サンクス」が遂に消滅した。北海道上陸から36年、コンビニ再編の波に揉まれ続けた歴史だった。「サンクス」の大半の店舗は「ファミリーマート」に転換している。IMG_3365(写真は、最後までサンクスの看板を掲げていた「北星学園前店」。7月27日に「ファミリーマート北星学園女子高前店」として新たなスタートを切った)

「サンクス」の北海道上陸は、1982年。直営の「札幌中の島店」(豊平区、現在はファミリーマートに転換)が1号店だった。一時は道内で200店舗近くまで店舗数を増やし道民生活に欠かせないコンビニの地位を確立したが、2016年9月1日にユニー・ファミリーマートホールディングスが発足。コンビニ事業のブランドを「ファミリーマート」に一本化するため、ユニーグループ・ホールディングス傘下だったサークルKサンクスが展開していた「サークルK」、「サンクス」のブランド転換が始まった。

 北海道では「サークルK」の店舗はなかったため「サンクス」の転換が進むことになり、最初に転換したのは16年9月16日にオープンした「札幌宮の森3条店」(中央区)。以降、1ヵ月平均10店舗のペースで転換が進み、今年4月の時点で「千歳中央店」(千歳市)と「北星学園前店」(札幌市中央区)の2店舗になっていた。「千歳中央店」は、5月29日に閉店し現在「ファミリーマート」に建て替え中。

 ラスト店舗は「北星学園前店」だったが、遂に7月20日過ぎに閉店。これで「サンクス」の灯が北海道で完全に消えた。同店は、その後23日から4日間でスピード転換、27日に「ファミリーマート北星学園女子高前店」として新たなスタートを切った。

 全国には6月末で「サークルK」と「サンクス」が合計639店舗ある。そのうち地域ブロック別では北海道が最初に全面転換が終了し、サンクスのゼロ地域になった。なお、道内の「ファミリーマート」の店舗数は現在235店舗。

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