北海道大学は、北海道大学病院栄養管理部、セコマ(本社・札幌市中央区)、ダイマル乳品(苫前郡羽幌町)と共同で、入院中でも家庭でも美味しく食べられる健康アイスクリーム「うしからもらったアイス」を開発した。(写真は、「うしからもらったアイス」)
天塩郡豊富町産の牛乳、バターを活用、北大COI(センター・オブ・イノベーション)『食と健康の達人』拠点の持つ知見やセコマグループのサプライチェーン能力を活かした共同開発の成果で、セコマが北大と4月に締結した「地域創生連携協定」の第一弾の成果になる。
北大COI『食と健康の達人』拠点とは、文部科学省と国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施している産学官連携による革新的イノベーション実現を目指す研究開発プログラムの1つ。北大は2015年からこのプログラムに採択され、筑波大学や北里大学、30を超える企業・関連機関とともに『食と健康の達人』拠点として活動している。
今回、COIの知見を活かし、北大病院栄養管理部とセコマ、ダイマル乳品がタッグを組み一般的なアイスクリームより2・5倍のたんぱく質が含まれている健康アイスを共同開発した。高齢者や筋肉量が低下している人、食欲が低下している人に不足しがちなたんぱく質を補給できる。
食後に最適な小ぶりなサイズで子どもから高齢者まで幅広く適用できる。6月から北大病院内で患者向けに提供するほか7月下旬にオープンする「セイコーマート北海道大学店」でも販売。その後、病院や介護施設などにも展開していく考え。内容量60ml、エネルギー100kcal、たんぱく質5・0g、価格は未定。