豊月は、札幌市手稲区前田で進めている食品スーパーのオープン日を9月2日かその翌週の9日で調整している。現在、建設工事が進んでいるが、外溝工事や従業員駐車場の確保などオープンに向けた最終段階。新店舗は、同社が展開する“高質スーパー”の4店目でこれまでよりもさらにグレードアップし、総菜料理をホテルのようにバイキングスタイルで買い物客が選べる方式も導入する方向。(写真は新店舗のイメージ図)
 
 豊月が建設している新店舗の立地は、札幌市手稲区前田7条11丁目で手稲郵便局の隣接地。オリックスが個人の土地所有者から土地を借り上げて、豊月やサッポロドラッグストアー、エービーシー・マートがリースバックで店舗を運営する。
 
 豊月がここで展開する食品スーパーの店舗面積は約650坪で、空調や冷蔵・冷凍ケースなどに使うエネルギーは電気ではなく天然ガスを利用する。
 
 新店舗は、豊月が昨年9月に開店させた江別市大麻の「フードD LISTA」や同11月に苫小牧市日新町でオープンさせた「フードD Vian」、さらに今年4月にリニューアルした札幌市清田区美しが丘の「フードD VAlue」に続く高質食品スーパーで、店舗名は「フードD BOSCO」とする。ボスコはイタリア語で森を示す。
 
 高質スーパーと言うのは、総菜類の充実とともに店舗従業員の対応や店の清潔さなど、商品と店舗の両面から高質を目指したもので、価格面での優位性は保っている。
 
 豊岡憲治社長は、「高質スーパーの1号店を出店してからまもなく1年になるが、新店舗ではもう一歩踏み込んでさらに上を行くような店舗を目指したい」と語っている。
 
 具体的には、肉じゃがや酢豚など手作りの総菜類を対面式のオープンキッチンにするとともに、ホテルのバイキングタスタイルで買い物客が自由に少量ずつでも選べるような売場を作る方向。
 
 オープン日は9月2日か翌週の9日で最終調整している。同社は、苫小牧市に本部を置き、苫小牧市内の1店舗をディスカウンカト業態の「ザ・プライス」に転換している。さらに2店舗ほどを同様の業態に変えることを検討しており、高質とディスカウントの両業態で食品スーパーを展開する意向。


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