札幌に本社を置く上場食品スーパー3社の2018年3月の月次売上高が出揃った。昨年より土曜日が1回多い日取りとなったこともあってアークス(本社・札幌市中央区)とマックスバリュ北海道(同・同)は全店、既存店ともに前年を超えたが、北雄ラッキー(同・同市手稲区)は前年を割り込んだ。(写真は、アークスグループの道南ラルズ「スーパーアークス七飯サウス店」)
アークスの3月売上高は、全店ベースが対前年同月比100・6%、既存店ベースは同100・5%で前年を上回った。全店は2ヵ月連続、既存店は5ヵ月連続で前年を超えた。
客数は、全店が同97・4%、既存店も同97・4%。客数の前年割れは、全店が昨年5月から11ヵ月連続、既存店は昨年8月から8ヵ月連続で前年より落ちている。客単価は、全店が同103・3%、既存店が同103・2%だった。
マックスバリュ北海道の3月売上高は、全店ベースが前年同月比105・9%、既存店ベースが同103・0%になった。野菜などの相場高がほぼ解消されたほか水産も落ち着いた環境になったため通常の消費環境に戻ったが、「悪くはないが良くもない状況」(広報)としている。野菜や畜産関係が生鮮食品をリードしており、加工食品、冷凍食品、リカー関係はほぼ前年並みで推移した。客数は、アークスと同様に前年を超えない程度で推移している。
北雄ラッキーの3月売上高は、全店ベースが前年同月比96・3%、既存店ベースが同93・9%になった。生鮮食品は前年を超えているが、衣料品などが前年を割り込んだ。売り上げの前年割れについて、「昨年3月は新電子マネー付ポイントカードCoGCa(コジカ)導入で販促を強化したため、今年はその反動の影響もあった」(広報)としている。
客数は、既存店が同92・1%、客単価は既存店が同102・0%になった。