札幌市に本社を置いて北海道、北東北で展開している株式上場食品スーパー(SM)3社の1月度売上高前年比が出揃った。既存店売上高は、前年同月比96%から101・8%の間で、消費者の買い物需要は盛り上がりを欠いた低位安定状態が続いている。(写真は、北雄ラッキー倶知安店)
東京証券取引所1部、札幌証券取引所に上場しているアークス(本社・札幌市中央区)の1月度は、全店ベースが前年同月比99・9%、既存店ベースが同100・2%。全店ベースでは11月に続き再び前年割れになった。既存店ベースでは2ヵ月連続で前年を超えたものの、伸び率は小さく客単価アップに助けられているのが実際のところ。
客数は、全店ベースが同98・9%、既存店ベースが同99・2%。昨年8月以降、客数が全店、既存店ともに前年割れしたのは6ヵ月連続。全店ベースでは、昨年5月から9ヵ月連続で前年割れとなっている。
客単価は、全店ベースが同101・1%、既存店ベースが同101・0%になった。客数減を客単価のアップで補う構図が続く。
東証ジャスダック上場のマックスバリュ北海道(同・同)の1月度は、全店ベースが前年同月比104・3%、既存店ベースは同101・8%だった。野菜の相場高による価格上昇で11月以降の青果販売は低迷したが、1月は落ち着きを取り戻した。カット野菜や冷凍食品、ビール類が好調に伸びている。低価格業態の「ザ・ビッグ」は客数を伸ばしている。新店の「マックスバリュ北40条店」(札幌市東区)は計画通り、「同新発寒店」(同市手稲区)と「ザ・ビッグ緑が丘店」(旭川市)は計画を上回る売り上げになっている。
同じく東証ジャスダック上場の北雄ラッキー(同・同市手稲区)の1月度は、全店ベースが前年同月比96・9%、既存店ベースは同96・0%になり、全店、既存店共に前年割れが続いている。客数は、既存店が同96・0%、客単価は既存店が同100・0%と前年並みだった。客数が減少している傾向は続いており、1月は特に鮮魚と衣料が苦戦した。