帝国データバンク札幌支店は、「2016年度北海道内スーパーストア売上高ランキング」をまとめた。それによると、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)が売上高2884億3200万円でランキング対象になった07年度から10年連続で首位になった。IMG_0936(写真は、コープさっぽろ本部)

 帝国データバンク札幌支店は、企業概要ファイル「COSMOS2」(登録者数147万社)から、16年度(16年4月~17年3月)に決算期を迎えた道内企業(約7万社)の内、スーパーストアを抽出、不動産収入やリース収入などを含む売上高ランキングを作成した。

 1位は、コープさっぽろで、2位は15年9月にダイエーの北海道地区GMS(総合スーパー)9店を承継したイオン北海道(本社・札幌市白石区)の2031億7300万円、3位はアークスグループ(同・同市中央区)のラルズ(同・同)で1270億2500万円、4位は15年9月にダイエーの北海道地区SM(食品スーパー)7店舗と同年10月にいちまるのSM14店舗を承継したマックスバリュ北海道(同・同)の1232億300万円だった。1位から10位までの順位は15年度と変わらなかった。

 グループ別では、イオン北海道とマックスバリュ北海道のイオングループ2社が、店舗数合計167、売上高合計は前期比7・5%増の3263億7600万円で2年連続トップになった。2位はアークスグループ(ラルズ、東光ストア=札幌市白石区、福原=帯広市、道北アークス=旭川市、道南ラルズ=函館市、道東アークス=北見市)で店舗数合計219、売上高合計は同2・6%増の3079億300万円、3位はコープさっぽろと業務提携先の魚長(本社・函館市)のグループで店舗数合計127、売上高合計は同3・5%増の3002億6100万円だった。
 3強と呼ばれるイオン、アークス、コープさっぽろの各グループは全体として伸長しており、イトーヨーカ堂グループのダイイチも堅調に伸びている。しかし、独立系SMは減収企業が多く、寡占化傾向が16年度も色濃く出たようだ。

 2016年度北海道スーパーストア売上高ランキングベスト20位は次の通り。(店舗数、売上高、前期比伸び率の順)

①コープさっぽろ 108店舗 2884億3200万円 3・8%増
②イオン北海道 76店舗 2031億7300万円 8・0%増
③ラルズ 72店舗 1270億2500万円 6・5%増
④マックスバリュ北海道 91店舗 1232億300万円 12・3%増
⑤ホクレン商事 66店舗 664億2700万円 1・7%増
⑥東光ストア 29店舗 469億2400万円 0・6%減
⑦道北アークス 43店舗 462億9100万円 0・3%減
⑧北雄ラッキー 33店舗 442億5200万円 0・8%減
⑨福原 44店舗 433億5300万円 1・0%減
⑩ダイイチ 22店舗 366億7300万円 5・0%増
⑪道南ラルズ 17店舗 242億9700万円 3・4%増
⑫道東アークス 14店舗 200億1300万円 0・4%増
⑬北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール 9店舗 182億円 2・2%増
⑭豊月 13店舗 163億8800万円 3・1%減
⑮魚長 19店舗 118億2900万円 3・9%減
⑯津司 8店舗 110億円 0・5%減
⑰東武 2店舗 59億円 4・8%減
⑱ダイゼン 14店舗 43億800万円 6・2%増
⑲モリワキ 6店舗 42億9700万円 23・5%増
⑳ホクノー 6店舗 37億1200万円 0・4%増



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