JR函館駅前の老舗百貨店「棒二森屋」の閉店問題で、施設を運営する中合(本社・福島市)の親会社、イオン(同・千葉市美浜区)による複合商業施設への建て替え構想が浮上してきた。当初は店舗売却が有力視されていたが、地元の存続運動が活発化、イオン主導による建て替えが現実味を帯びてきた。IMG_2708 (2)(写真は、函館の棒二森屋)

 老舗百貨店、棒二森屋は施設の老朽化や売り上げ低迷で、今年6月に閉店が浮上。イオンは、当初施設売却に向けて動いていたが、地元の函館市や商店街振興組合などはイオン主導による再開発を要望。イオンの岡田元也社長も工藤寿樹市長と会談、地元の感触を探った。こうした接触を経て、イオンは店舗売却の方針を転換した模様で、複合商業施設への建て替えが浮上してきた。

 駅前の再開発では、イオン子会社のイオンリテール(同・千葉市美浜区)が、JR岡山駅前にショッピングセンター(SC)を開発したほか、北海道ではJR新札幌駅前(地下鉄新さっぽろ駅直結)、JR旭川駅前でSCを展開、駅前SCのノウハウと実績がある。

 2015年3月末に開業した旭川駅前SCは、旭川市による道路整備やバスターミナル整備などによって、SCインフラが整い、「イオンSCの成功事例」とも言われている。旭川駅前と函館駅前は、近隣に住む住民が少ないことやバスターミナルが近いことなど共通点が多い。函館駅前のSC再開発が具体化すれば、新札幌、旭川の事例が移植されることになりそうだ。


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