北海道に本社を置く上場食品スーパー(SM)3社(アークス、マックスバリュ北海道、北雄ラッキー)の6月度売上高前年比によると、2社の既存店売上高が前年同月比を割り込むなど、個人消費の不透明感が如実に出た1ヵ月だった。IMG_5270 (2)(写真は、6月19日に建て替えオープンした北雄ラッキーのラッキーマート西野店)

 東証1部上場、アークス(本社・札幌市中央区)の6月度は、全店売上高が前年同月比99・3%、既存店売上高は同99・1%になった。全店・既存店ともに前年を割り込んだのは昨年が閏年だった反動で減少した今年2月以来、4ヵ月ぶり。
 客数も芳しくない。全店は同98・7%、既存店は同98・9%。客数の全店・既存店前年割れは2ヵ月連続になった。客単価は、全店が同100・6%、既存店が同100・1%だった。

 ジャスダック上場のマックスバリュ北海道(同・同)は、全店が同100・4%、既存店が同102・0%。昨年6月から今年6月までに4店舗を閉店していることもあって全店売上高が減少した。ただ、既存店の伸びも同社の平均成長率である3~4%台に届いておらず、個人消費のトレンドが見通せない月になった。

 同じくジャスダック上場の北雄ラッキー(同・同市手稲区)は、全店が同96・1%、既存店も同96・6%で前年を割り込んだ。客数は既存店が同95・7%、客単価は既存店が同101・0%になった。

 SM3社の声を総合すると天候が今一つだったことや農産品価格の下落、水産品ではイカ不漁による高値の敬遠、アニキサス問題による買い控え、さらにビール価格是正の影響が出たという。また、客数も前年を割り込む傾向で、「買い物の回数が減って1回に買う点数がやや増えているが、全体として節約志向が出ている」(SM関係者)


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