マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の2017年2月期決算は、売上高が16年2月期比12・3%増の1232億400万円、「稼ぐ力」に相当する営業利益は同11・7%増の12億8700万円と共に2ケタ増だった。純利益は、減損損失計上や法人税率引き下げにより繰り延べ税金資産の取り崩しが響き同22・8%減の4億300万円になった。売上高営業利益率は1%で同じだった。(写真は、昨年4月に改装したマルヤマクラス店)
期中にダイエー承継店舗の「マルヤマクラス店」(通称・マルクラ店)を改装したほか、いちまる承継店舗のうち3店舗を「マックスバリュ」に転換。既存16店舗と合わせて20店舗を改装することによって地域や立地に対応した品揃えを進めて売上高を伸長させた。
格安業態の「ザ・ビッグ」では、下期からお笑いコンビ「オクラホマ」の河野真也を起用したテレビCMを開始、これによって集客が伸びて売上げがさらに拡大した。
部門別売上高と伸び率は次の通り。
■農産 163億4600万円 17・8%増
■水産 94億7500万円 9・5%増
■畜産 113億800万円 11%増
■惣菜 103億800万円 13・6%増
■日配品(デイリー) 282億1900万円 13・4%増
■加工食品(グロサリー) 399億1300万円 10・7%増
■インストアベーカリー 12億1100万円 6・2%増
■家庭用品 41億7700万円 9・9%増
■衣料品 3億6200万円 11・1%増
客数は8・1%増、客単価も3・9%増になった。既存店売上高は、消費増税の駆け込み需要の反動減があった15年3月を除くと10年9月から連続6年5ヵ月の前年同月超えを記録している。なお、積極的な価格政策でシェア拡大に取り組んだため売上総利益率(粗利率)は21・7%となり0・1ポイント低下した。
18年2月期は、札幌市内に「マックスバリュ」の新店2店舗と旭川市内に「ザ・ビッグ」の新店1店舗の出店を予定。売上高は17年2月期比3・9%増の1280億円、営業利益は同1%増の13億円、純利益は同11・5%増の4億5000万円を予定している。