札幌保健医療大学内にセイコーマート出店 弁当共同開発など産学連携も視野

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 学校法人吉田学園(本部・札幌市中央区)とセコマ(本社・同)は、同学園が運営する札幌市東区中沼の札幌保健医療大学内にセイコーマート店舗がオープンすることに伴い、4日午前7時50分から開店式典を行った。同大学では開学5年目の今年4月から看護学科に続いて栄養学科を開設しており、道産食材を使った弁当などの商品開発や食育といった産学連携にも取り組みたい考え。IMG_3278(写真は、開店を祝うテープカット。左2人目からモエレ町内会・中山秀男会長、吉田学園・吉田松雄理事長、セコマ・丸谷智保社長、札幌保健医療大学・稲葉佳江学長、札幌保健大学学友会・京谷怜奈会長)

 店舗は、東区中沼西4条2丁目の札幌保健医療大学3号館1階に開店。今年2月まで、共立メンテナンス(本社・東京都千代田区)が運営する学生食堂があった場所。学生食堂のメニュー設定は1食400円ほどで、200円程度で済ませたい学生が多く、利用は伸び悩んでいた。このため吉田学園は2年半前からセコマに出店を打診。賃料など出店条件の調整を経て昨年10月に出店が決まった。

 売場面積は約37坪で店内調理の「ホットシェフ」を設置したほかイートインコーナーも20席用意した。通常店舗より文房具などを充実させて学生生活をバックアップするような品揃えにしている。また、お酒類は販売していない。なお学生数は約400人。

 大学内の店舗だが、道路沿いの3号館1階にあるため、地域住民の利用も可能。中沼地区は食品店舗がなく、唯一のコンビニエンスストアとして、学生と地域住民のコミュニケーションの場になることも期待している。

 吉田学園の吉田松雄理事長は、「出店を機にセコマとの産学連携を進めたい。朝食を食べない学生も多いので、セコマと協力して1食100円ほどで栄養バランスの取れた朝食を提供することも検討したい」と話していた。

 セコマの丸谷智保社長は、「大学内に初出店することになったがキャンパスはオープンになっていて地域の人たちも利用できるようになっている。中沼地区は買い物が不便な地域でもあるので、地域の方々にも喜んでいただけるのではないか」と語った。
IMG_3291(地域の人たちも利用しやすい店舗=写真)

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