北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の桐生宇優社長は、リアルエコノミーの取材に応じ「西野2号店」(札幌市西区)の建て替えによる新店舗が6月にオープンすることや電子マネー機能付きポイントカード「CoGCa(コジカ)」の導入により新たなMD(商品政策)に取り組むことを明らかにした。(写真は、建て替え工事が始まる西野店の予定地)
「西野2号店」は、築36年で老朽化していたため2月3日で閉店。その後、建物を解体、4月初旬から店舗の新築工事に入る。店舗面積は、これまでの約150坪から250坪に拡大する。施工は、三共後藤建設(網走郡美幌町)。
店舗名称は、「ラッキーマート西野店」を予定、オープンは6月下旬になりそう。桐生社長は、「都市型の小型店フォーマットをこの店舗で作り上げたい。商品を絞り込んだうえで美味しさや食の提案に取り組みたい」と話す。新店舗が順調に進めば、このフォーマットを「清田店」(札幌市清田区)や「川沿店」(同市南区)などの中型店にも応用していく考え。
電子マネー機能付ポイントカード「CoGCa」は、3月15日から衣料単独店を除いた全店舗に導入。これまでのポイントカードは磁気式で電子マネー機能が付いていなかったが、「CoGCa」の切り替えによってレジ業務の簡素化が進み、レジ待ちの解消にも繋がる。
「CoGCa」は、同社が加盟している共同仕入れ機構シジシージャパン(CGC)が開発したグループ共通の電子マネー付ポイントカード。北海道のCGCグループでは初の導入になった。電子マネーの利用率は導入1週間で30%を超えた。さらに比率は高まっていくと予想されるため、今後はセルフレジ導入も前向きに検討する。
同社は、営業企画室に販促部署を移管、同室でマーケティングから商品政策、販売政策を一貫して企画できるようにした。「CoGCaの導入で販売データを分析できるようになり、購買動向を捉えた品揃えを進められる。また、様々な販促を実施した後の検証も可能になった。営業企画室が中心になって新しいチャレンジに取り組んでいきたい」(桐生社長)としている。