食品スーパーの産直(本社・札幌市厚別区)とドラッグストアのサッポロドラッグストアー(同・同市北区)は、27日午後6時半から「北野3条1丁目複合施設」(仮称)の新設に伴う住民説明会を同市清田区の北野連合会館で開催した。大規模小売店舗立地法の規定による説明会で、交通量や騒音の調査結果を近隣住民に報告した。11人が参加した。(写真は、北野3条1丁目複合施設の建設地)
仮称・北野3条1丁目複合施設は、札幌市清田区北野3条1丁目91―1ほかの造成地約3346坪を使って、「サッポロドラッグストアー」と「産直生鮮市場」のほか整骨院、美容室、歯科医院が集積する。オープン予定日は、2017年8月25日。土地は賃借して店舗はそれぞれ自前で建てる。設計は、アラシキ建築設計事務所(札幌市中央区)。
北野通の東行き車線沿いで敷地の西側にサツドラ店舗、奥に産直店舗、東側に美容室などが建つ。店舗面積は、サツドラが約266坪、産直が約292坪。駐車場の収容台数は、大店立地法上は60台程度だが79台分を容易、従業員用も含めると145台分を確保している。
出入口は、北野通沿いに2ヵ所、サツドラ店舗裏に1ヵ所の合計3ヵ所設置。周辺は北野中学校の通学路のため表示を徹底して利用者に注意を促す。営業時間は産直が午前10時~午後7時、サツドラが午前9時~午後9時45分。
交通量調査の結果が報告され、ピーク時を日曜日の午前11時~午後4時と想定。近くの交差点での混雑度指数は、店舗ができても0・4程度で渋滞が発生する0・9よりも下限だったとした。
また、騒音調査では店舗の換気扇、冷凍機のほか駐車場の車の走行音などを想定して予測した結果、昼時間帯(午前6時~午後10時)で55㏈、夜時間帯(午後10時~午前6時)で45㏈といずれも環境基準を下回ったと報告された。
参加した住民からは、災害時に地域住民と協力体制を取って欲しいという声や、冬場の北野通が凍結しやすく交通事故の発生が懸念される点が指摘された。また、店舗裏側の戸建て住宅街を大型搬入車が通行する際に安全対策を求める意見もあった。説明会は、午後7時15分に終了した。
産直生鮮市場とサツドラがコンビを組んで出店するのは、今回が初めて。産直と連携関係にあるJR生鮮市場とサツドラがコンビを組んで出店している例は、「西野店」(札幌市西区)と「手稲前田店」(同市手稲区)がある。