セコマ(本社・札幌市中央区)は、3月1日に札幌市の食品衛生管理認証制度「さっぽろHACCP(ハサップ)」の「本部認証」を取得した。さっぽろHACCPはこれまで店舗単位での認証だったが、2月から市は複数店舗を展開する企業本部の衛生管理体制を認証する「本部認証」の運用をスタート、セコマはその第1号になった。020(写真は、セイコーマートのホットシェフ売場=セコマ提供)

「さっぽろHACCP」は、食品の安全性を確保する世界標準の衛生管理システム(HACCP=危害分析及び重要管理点)に基づき、優れた衛生管理を実施している飲食店などを認証する札幌市独自の認証制度。

 これまでは、個々の店舗単位で申請して第三者機関の衛生管理ネットワーク協議会の審査を経て認証を受ける必要があったが、市内に複数店舗を展開するチェーン店などでは申請に係る手間や費用負担の問題があった。

 そこで、市は2月から「本部認証」を新設、複数の店舗の衛生管理を統括する本部の衛生管理体制を認証することにより、組織全体にその効果が及ぶようにした。
「本部認証」を受けるには、一定数の店舗を抽出して衛生管理状況を点検評価するとともに本部の店舗管理体制や定期的に店舗の内部監査、衛生教育を実施しているかなどが審査対象になる。認証の有効期間は3年間で、3年を過ぎると継続申請が必要になる。

 セコマが本部認証を受けたのは、店内調理のホットシェフで製造しているかつ丼、フライドポテト、鮭のおにぎり、クロワッサンの4品目。認証段階は3段階中の2段階目に当たるベーシック認証。対象店舗は、市内のセイコーマート店舗のうちホットシェフを展開する253店舗。


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