国内最大規模の総合型免税店チェーンのラオックス(本社・東京都港区)が、北海道内の店舗を相次いで閉店している。昨年12月には「旭川駅前通り店」(旭川市)、今年1月には「釧路空港店」(釧路市)を閉店、道内店舗数は8店舗から6店舗になった。(写真は、ラオックス札幌狸小路店)
「旭川駅前通り店」は、2015年9月19日に出店、店舗面積は約166坪。「釧路空港店」は、16年6月1日に出店、店舗面積は約24・5坪。いずれの店舗も海外向け家電製品や化粧品、理美容品、医薬品、工芸品、日用雑貨などを主として中国人観光客向けに販売してきた。
しかし、中国人観光客による爆買い需要は一服、16年5月以降の月次売上高は全体で前年比40~50%減が続いている。客単価も15年は3万円台で推移していたが、16年に入ってからは1~2万円の範囲に収まっている。
北海道の店舗閉店は、こうした爆買い需要の一服に対応したもので、旭川駅前通りは1年3ヵ月、釧路空港店は7ヵ月でのスピード撤退だった。
これによって道内の店舗は、「札幌ノルベサ店」、「札幌時計台通り店」、「札幌狸小路店」、「千歳アウトレットモール・レラ店」、「函館赤レンガ店」、「小樽運河店」の6店舗になった。