北海道ガス(本社・札幌市中央区)が13%の資本出資をしている室蘭ガス(同・室蘭市)とアークス(同・札幌市中央区)は1日、2017年春から都市ガスの使用料金に応じて「アークスRARAカード」にポイントを付与することで合意したと発表した。来春から始まるガス小売り全面自由化に伴い、より地域に密着したサービスを提供するもので、流通業のポイントサービスを都市ガス料金に適用するのは道内初の取り組み。(写真は、提携拡大で合意したアークスの横山清社長=左と室蘭ガスの小林敏彦社長。アークス提供)
室蘭ガスとアークスは、2014年7月から家庭用のガス器具やレンジフードなどの購入につき1000円(税込)で3ポイントを「アークスRARAカード」に付与するサービスを実施している。
今回、家庭用ガス料金やリース料金、ガス工事料金も対象に加えることで合意した。17年4月から始まるガス小売り全面自由化を見据え、地域の消費者により密着したサービスを提供するのが目的。17年5月のガス使用分(6月検針分)より1000円(税込)につき3ポイントを付与する。事前受付は17年1月から開始する。
RARAカードのポイント付与サービスは、アークスグループの買い物だけでなく北海道エネルギーのガソリンスタンドや自動車学校、葬儀場、タクシー、宿泊温泉施設の利用にも広がっている。500ポイントごとに500円のアークス買い物ギフト券と交換できる。
室蘭ガスは、1936年に当時の日本製鉄のコークス炉ガスを地域に供給するために設立された。2006年には天然ガス転換を図るため北ガスと資本業務提携、現在は出資比率13%強の最大株主。室蘭ガスの15年度売上高は23億7200万円。