札幌・狸小路でドラッグストア戦争がさらに激しくなりそうだ。ドラッグストア業界でトップのマツモトキヨシ(本社・千葉県松戸市)が同商店街で2店舗目を7月中旬に出店、その場所はコクミン(同・大阪市住之江区)の店舗の真横。狸小路商店街は、インバウンド(訪日外国人)で活気を取り戻しており、ドラッグストア各社がこの需要を取り込もうと激戦を繰り返している激戦地区。同商店街はドラッグストア各社が集結するショールームの様相だ。(写真は、コクミン狸小路店の真横に出店計画があるマツキヨ狸小路Part2店の工事現場)
マツモトキヨシは、現在、同商店街3丁目に「札幌狸小路店」を展開している。免税対応店で、終日インバウンド客で賑わう店舗だが、さらに7月中旬オープンを目指して斜交い(はすかい=ななめ)側に「札幌狸小路Part2店」を出店する見通し。新店がオープンする場所は、4月10日で閉店した「ゲームの森JOGO」の跡で、「コクミン狸小路店」の東隣。マツキヨとコクミンが並ぶことになる。
狸小路商店街は、インバウンドの増加とともに買い物客が大幅に増加、息を吹き返している。こうしたインバウンド需要を狙ってドラッグストア各社が“狸小路作戦”とも言える出店戦略を展開。昨年は、サッポロドラッグストアー(本社・札幌市北区)が中川ライター店跡やパチンコ大王跡などに相次いで出店、同商店街のサツドラ店舗はゼロから一気に4店舗になった。
コクミンも「狸小路店」1店舗だったが昨年の西側に小型の「狸小路西店」(3丁目)を出店、今年4月には「狸小路5丁目店」をオープンしている。
狸小路商店街には、「ココカラファイン狸小路店」(1丁目)や「サンドラッグ狸小路2丁目店」も店を構える。狸小路商店街では店舗閉鎖が出るたびに次はどこのドラッグストアが出てくるかが話題になっている。
なお、業界3位のツルハホールディングス(本社・札幌市東区)と調剤薬局とセレクト系ドラッグストアを展開するアインホールディングス(同・同市白石区)は、狸小路商店街の周辺には店舗があるものの、アーケードのある同商店街には出店していない。
(写真は、マツキヨ札幌狸小路店。この斜め向かい側にPart2店が予定されている)